海外不動産を買っている日本人が大変多いようです。
買いたいと希望する弊社顧問先も多いのです。したがって、正月にシンガポールの不動産等資産運用の視察に参りました。
下記の5つの理由により、シンガポールの不動産よりは、東京の不動産の方がメリット大であると再確認できました(私見)。
① 日本の土地特有の小規模宅地の評価減等相続税法上の効果が日本の土地、特に東京等大都会の土地には多額にあります。しかし、日本国内の居住者が保有する海外の土地には、相続税法上の特典はありません。 ただし、相続人と被相続人の双方がシンガポール等相続税のない国に5年以上居住している人等、まれな場合のみシンガポールにある財産の相続税は非課税です。
【国外に居住する相続人等に対する相続税・贈与税の課税マトリックス】
② マレーシアの単位面積当たり不動産価格は日本と同じ位でした。しかし、シンガポールの不動産価格は東京の不動産価格のおよそ倍くらい!
③ シンガポールの住宅系不動産は移民の制限を始めており、価格が下がることも考えられます。
④ シンガポールは長期政権で思い切った成長戦略を採用できたので、シンガポールの不動産価格は、長期にわたって上昇を続けました。したがって、シンガポールの不動産価格は更に大幅に上昇する可能性は少ないと感じました。
これに反し、日本は、アベノミクスで不動産等に関する規制緩和が進めば、昨年から上がり始めた東京の不動産価格は、まだまだ上昇すると推定されます。なにせ、東京圏は世界一の人口を擁し、今後20年間は、人口増が続くと推定されているからです。東京オリンピックまでは少なくとも、大幅下落はないと思われます。
大都市への人口集中も世界的傾向であり、東京圏の不動産価格の方がシンガポールより伸びると思われます。羽田空港の24時間化、緑化大型高層ビルの税の優遇や、建蔽率等の大胆な規制緩和をすれば、東京圏はもっと多くの人が快適に住めるであろう。
【主要都市圏人口比較表】
都市圏 | 2010年人口:万人 | 面積 km” |
東京=横浜(京浜) | 3520 | 8677 |
ニューヨーク | 2061 | 11264 |
ソウル | 1991 | 1943 |
名古屋 | 1002 | 4015 |
大阪=神戸(阪神) | 1700 | 3212 |
香港 | 705 | 280 |
シンガポール | 463 | 479 |
ジョホールバル | 86 | 583 |
⑤ 現地のシンガポールの不動産販売会社の責任者も含めて、外国人は日本の不動産価格は上昇すると思っている人が多く、逆にシンガポールの不動産業者から日本の不動産の売り物を紹介してほしいと依頼されたほどです。
以上
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E9%83%BD%E5%B8%82%E5%9C%8F%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E3%81%AE%E9%A0%86%E4%BD%8D
より抜粋